治りにくいアゴニキビ 原因と効果的な治療法は?
- つくらないためのニキビケア
- ニキビについて知る
- 治すためのニキビケア
新陳代謝が盛んな10代のころにできる思春期ニキビとは違って、大人のニキビにはさまざまな原因があります。アゴにできるニキビは、大人ニキビの代表ともいえる存在です。一度できてしまうと悪化してしまい治りにくく、赤くはれ痛みを伴います。また、同じ場所に繰り返しできやすい、ニキビアトになってしまうなどの特徴があります。
どうしてアゴニキビは、こんなにも厄介なのでしょうか?アゴニキビの原因を1つずつ紹介していきます。
- ホルモンバランスの乱れ
-
女性ホルモンの分泌量は、一生でスプーン1杯分しかないといわれていますので、微量な変化であってもカラダに大きな影響を与えてしまいます。ホルモンバランスが乱れることで、カラダにさまざまな不調を引き起こしますが、アゴニキビもその1つとして挙げられます。
女性は1ヵ月のあいだにホルモンバランスが変化するため、それに合わせて肌の状態も変わっていきます。生理が近づくにつれ女性ホルモンの中の「黄体ホルモン」の分泌量が増えて、ホルモンバランスが乱れます。黄体ホルモンは男性ホルモンと似た性質を持っているため、皮脂の分泌を過剰にする働きがあるのです。その上、ホルモンバランスの乱れの影響で免疫力や肌のバリア機能が低下してしまい、外部の刺激から肌を守ろうと、皮脂の分泌がさらに活発になってしまうのです。
さらに、女性はひげの生える男性と比較すると、アゴの周りの毛穴が未発達で、毛穴が細く詰まりやすくなっています。皮脂の過剰分泌によってアゴの毛穴が詰まると、中で炎症を起こして赤くはれてしまうので、結果的にニキビを悪化させやすくなってしまいます。
- 胃腸など内臓機能の低下
-
食習慣や生活習慣の影響を直に受けやすい、胃腸などの内臓機能の低下によっても、肌が荒れてしまうと考えられています。胃腸の働きが悪くなると消化不良を起こし、カラダの中に余分な毒素が残ってしまうだけではなく、必要な栄養を吸収しづらくなります。特に肝臓は、アルコールなどを分解する働きのほかに、解毒機能を持っています。肝機能が低下すれば、正常に解毒が行われず、毒素や老廃物の排出ができなくなってしまいます。そうすると、カラダから余分なものを追い出そうとして毛穴が埋まり、炎症を起こしやすくなってしまうといわれています。
胃腸はカラダの中でも特に敏感で、食べすぎや飲みすぎ、消化しにくい脂質などの過剰摂取といった直接的なダメージだけではなく、肉体的な疲れや精神的ストレス、カラダの冷えからも影響を受けてしまう器官です。疲れているときに消化しにくいものを食べたり、カラダの冷えるものを好んで食べたりしている方は、気づかないうちに胃腸にダメージを与えている可能性がありますよ。
- 外部からのダメージ
-
ニキビは、「アクネ菌」などの雑菌によって発生・悪化してしまいます。そのため、手で触れた際に雑菌が付着することも、ニキビの原因になると考えられています。
アゴは頬杖をついたりして無意識に触りやすい部位ですので、ニキビのできやすい敏感な肌に、知らず知らずのうちに雑菌をこすりつけている可能性があります。アゴは枕カバーや布団カバーとも接触しやすいので、こまめに洗い替えをして、常に清潔な布団で寝るように心がけるといいですよ。
また、紫外線や乾燥による肌へのダメージもニキビの原因となります。紫外線を浴びると、肌の表面が固くなり毛穴が小さくなります。そうなると、毛穴の詰まりやすい肌になってしまいます。乾燥も同様に、毛穴を細く小さくしてしまいます。
アゴニキビの治療はカラダの内部から
アゴニキビができにくく、できてしまっても悪化しにくくするためには、カラダの中からニキビにアプローチする必要があります。毎日の食べものや生活習慣に注意して、少しずつカラダのバリア機能を高めていくといいですよ。
- 睡眠、休息を十分に取る
-
ホルモンバランスを整え、ストレス・疲れをためないためには、十分に睡眠や休息を取る必要があります。会社勤めをしていると、なかなか自分の思うように時間のコントロールができないかもしれませんが、帰宅時間の遅い日には、家に帰ってからスマホをいじる時間を減らして早く布団に入るようにする。週末は1日家でのんびり過ごす日を作るなど、ちょっと意識をするだけでも時間の使い方が変わってきますよ。
PCやスマホなどの画面から発せられる「ブルーライト」は、交感神経を刺激し、脳を興奮状態にします。さらには、眠気を誘うホルモンの「メラトニン」の分泌を抑制して、体内時計を狂わせます。疲れているのに寝つけないという人は、夜にブルーライトを浴びすぎてカラダがリラックスできていない可能性もありますよ。
メラトニンは、脳が光を感知してから17時間後に分泌されるようになっています。寝つきの悪い人は、早起きをして朝日を浴びるようにしてみてはいかがでしょうか?
- 栄養バランスを考えた食事をする
-
女性ホルモンを整え、内臓の機能を正常化するには、日々の食事にも気を使う必要があります。
女性ホルモンにいいとされる栄養は、大豆・豆乳などのイソフラボン、バナナに多く含まれるビタミンB6、ナッツ類から摂取できるビタミンEなどが挙げられます。そのほかに、デトックス作用のあるリンゴやはちみつは、生理前の余計なものをため込みやすい時期におすすめですし、冷え対策にはカブや生姜がおすすめです。消化器官に負担の多い動物性の食べものや揚げ物、白砂糖を多く含むお菓子などは、食べすぎないように注意が必要です。
外部からもアゴニキビにアプローチ!
カラダの中からのケアと同時に、カラダの外からもアゴニキビにアプローチしてあげることで、ニキビの炎症を防ぎ、早く沈静化させることができます。毎日の積み重ねによって、ダメージに強く美しい肌を作ることができますよ。
- 清潔な状態を保つ
-
化粧や皮脂、汚れを洗うのはもちろんですが、アゴに触れる洋服や布団、枕などもこまめに洗濯し、常に清潔な状態にしておくことも重要です。
手でアゴに触れるクセのある人は、極力アゴに手を持っていかないように注意が必要です。
- 正しいスキンケア方法を知る
-
ニキビを治したいからといって、皮脂を除去することにばかり意識が行ってしまう人もいますが、きちんと洗顔をしていれば問題ありません。どちらかというと、乾燥対策や紫外線対策のほうが重要になります。
毛穴が詰まりにくくダメージに強い肌にするためには、水分量と皮脂量のバランスの取れた、うるおいのある肌にしなくてはいけません。そのためには、朝と夜の保湿ケアが大切です。必要以上の洗顔は、肌の水分を奪ってしまいますので、洗いすぎは良くありません。洗顔後には保湿ケアを忘れずに。
さらに、紫外線のダメージから肌を守るためにも、曇りの日や雨の日でも、365日UVケアを行います。アゴや首は、日焼け止めを塗り忘れてしまいやすいので注意が必要です。
この記事が気になった方には、
こちらのペアがおすすめです。
ペア漢方エキス錠[内服薬]
冷えやのぼせ、肩こりを感じることのある方のニキビには、血の巡りを改善することが大事。ペア漢方エキス錠はカラダの巡りから整え、生理前に繰り返すニキビに効いていきます。生理痛や生理不順、肩こり、更年期障害などに効果が期待できます。
ペアアクネクリームW[外用薬]
もしニキビが出来てしまったら、ピンポイントで集中治療ができるペアアクネクリームW。アトに残したくないニキビに、優れた抗炎症成分と殺菌成分のW効果で、炎症をしずめ、ニキビを開かずに「もと」から治します。
関連記事