顔ニキビとは違う!? 背中にできるニキビの原因と治し方
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ちょっと知識のある方なら、「ニキビといえば『アクネ菌』が原因でしょ」と思われるかもしれません。ところが、カラダにできるニキビと顔にできるニキビの大きな違いは、この原因菌なのです。
実は、カラダにできるニキビは、ふだんから私たちのカラダにいる常在菌の一種「マラセチア菌」が原因となっています。
カビ菌が原因!?背中ニキビのメカニズム
マラセチア菌は、フケの原因にもなるカビ菌です。マラセチア菌はアクネ菌と同様に、皮脂を栄養として繁殖しますので、毛穴が詰まって中に皮脂がたまると、そこで大繁殖して皮膚を炎症させてしまいます。これが背中ニキビなのです。
マラセチア菌によるニキビの特徴としては、かゆみや痛みを伴わないことが挙げられます。そのため、背中ニキビは気づきにくく、知らないうちにニキビアトになっていることも少なくないのです。
基本的には、常に皮膚にあり、カラダに無害なマラセチア菌ですが、カラダが弱っていたりしてほかの常在菌とのバランスがくずれると、大繁殖してしまうことがあります。免疫力が低下しているとマラセチア菌に抵抗することができずに、肌トラブルを起こしてしまうのです。
ほかにも、下記のようなことが影響すると、背中ニキビはできやすくなります。
- ストレスや疲れは大敵!男性ホルモンの過剰分泌
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男性ホルモンの過剰分泌には、ストレスや疲れによる自律神経の乱れが大きく関わっています。通常、睡眠時には副交感神経が働き、カラダをリラックスさせてくれるのですが、強いストレスを受けると交感神経が活発になります。そうすると緊張状態が続き、男性ホルモンが多く分泌されてしまうのです。
男性ホルモンは皮脂を過剰に分泌し、皮膚を硬く毛穴を小さくしてしまう性質があります。そのため、過剰に分泌された皮脂が毛穴から上手に排出できずに、毛穴を詰まらせてその中にたまってしまうのです。このような状態を「白ニキビ」といいます。
また、女性は生理の影響でもニキビが発生しやすくなります。これも、ホルモンバランスの乱れが関係しているのです。生理前には「黄体ホルモン」の分泌が活発になりますが、このホルモンは男性ホルモンと似た性質を持っています。そのため、生理前になると皮脂分泌や自律神経の働きが影響を受けて、ニキビができやすく、気持ちが不安定になってしまうのです。
- 日常生活のケアが重要!毛穴詰まりと肌ダメージ
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背中は手が届きにくく、ケアしにくい部位になっています。皮脂や汚れの洗い残しのほか、シャンプー・リンスのすすぎ残しによっても毛穴は詰まってしまいます。上手に洗い流せていたとしても、保湿ケアが不十分だと、皮膚が乾燥して毛穴がやせ細ってしまうため、これもまた毛穴が詰まる原因となります。
また、背中は汗をかきやすい部位ですから、雑菌が繁殖しやすくなっています。衣類や寝具のこすれでも肌はダメージを受けてニキビを悪化させますし、衣類や寝具が清潔な状態でないと、雑菌が付着してさらにニキビを悪化させる原因となります。
今日から実践!背中ニキビを治す方法
背中ニキビを治すには、まずは肌を健康な状態にしてあげる必要があります。健康な状態とは、毛穴詰まりを起こさず、雑菌が繁殖していない状態です。さらに、肌のターンオーバー(新陳代謝)が正常に行われている状態です。
肌を正常な状態にするには、ニキビ治療薬やスキンケアはもちろんですが、日常生活の見直しが重要なポイントとなります。
- 刺激や雑菌を排除しよう
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背中ニキビは、肌への刺激や雑菌が深く関係しています。そのため、まずは生活の中から、刺激・雑菌をできるだけ排除します。まず、背中に触れるものは、刺激の少ない素材のものを選びます。汗を吸収し、通気性のいい綿素材の洋服がおすすめです。また、下着による締めつけも良くないので、きちんとカラダのサイズに合ったものを選ぶようにしたいですね。
そして、パジャマや枕カバー、シーツはこまめに洗って、天気のいい日にはなるべく布団を干すようにします。人間は寝ているあいだにコップ1杯分の汗をかくといわれています。布団はそれだけの汗を吸収していますので、雑菌が繁殖しやすいのです。常に清潔な状態にしておくことが大切です。
- 正しい背中ニキビのケア方法
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背中ニキビ改善のための正しいケア方法とはどのようなものでしょうか?
まずは、皮脂・汚れをきちんと洗い流すことですが、背中を洗い流すのであればお風呂が一番です。入浴時には頭から洗い、シャンプー・リンスのすすぎ残しがないように。カラダを洗うときは、ボディタオルなどで強くこすらずに、泡で優しくなでるようにして汚れを落とします。洗い流すお湯の温度も、なるべくぬるま湯で水圧を弱くするといいですよ。
すでにニキビアトができている人には、美白効果のある化粧水がおすすめです。炎症を抑え乾燥対策にも効果的な「ビタミンC誘導体」と「保湿成分」配合のものを使うことで、ニキビを治すだけではなく、少しずつ美しい背中へと肌が生まれ変わっていきます。また、皮脂の多い背中には、リキッドタイプのものを使ったスキンケアがおすすめです。
- 生活習慣を整える
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ホルモンバランスを改善し、ストレスや疲れを解消するために、生活習慣を整える必要があります。
具体的には、リラックスした状態でたくさん睡眠を取ることです。寝るまえには睡眠効果の高いハーブティーを飲んだり、ストレッチやヨガでカラダをほぐしたりして、緊張を解いてあげます。寝室にアロマオイルを焚いておくのも効果的ですよ。
また、食べものからも背中ニキビにアプローチすることができます。ビタミンB2・B6・Cは、ニキビ予防に効果的といわれていますので、納豆や牛乳、うなぎ、緑黄色野菜、豚肉、鶏肉、大豆、カボチャなどをバランス良く食事に盛り込むようにします。ビタミンを消費してしまう脂質や糖質はできるだけ控えて、積極的にビタミンを摂取するのがおすすめです。
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