プロが伝授!大人のニキビケア Vol.11 漢方流食養生で、梅雨時期でも健康肌をキープ
- お肌に関するコラム
- 治すためのニキビケア
梅雨どきのお肌は、湿気によるトラブルを起こしやすいもの。そんな時は、漢方流の食養生がおススメです。
水分を溜め込まない水はけのいいカラダ、サラリとした美しい素肌で、ジメジメした季節を乗り切りましょう。
梅雨どきのニキビは化膿しやすく治りにくい
雨続きで湿度が高くなると、カラダも水分をため込みがちになります。余分な水分をそのままにしておくと顔や手足がむくむばかりでなく、だるさや疲れを感じることも。湿疹やニキビができやすくなるなど、お肌にもトラブルを起こしやすくなります。こうした肌トラブルが「化膿しやすく治りにくい」というのも、梅雨どきの特徴です。
「水滞体質」の人は要注意!
とくに注意したいのは、カラダに水分をため込みやすい「水滞体質」の人。まずは自分がどの程度の水滞体質なのか、症状からチェックしてみましょう。自分のカラダの状態をしっかり認識することで、対策を立てやすくなります。
【注意度1】水滞体質の素因を持っている
- むくみやすい
- 太りやすい(ポチャポチャした肥満タイプ)
- 色白で皮膚が薄い
【注意度2】だいぶ体内に余分な水分が溜まって来ている
- 乗り物酔いしやすい
- 軟便傾向
- おりものが多い
- 口渇があるが、水分は飲みたくない
【注意度3】余分な水分によってカラダに不調が出ている
- 頭が重い
- 胃が重い・もたれる
- 天気が悪くなると体調が悪くなる(頭痛等)
- 天気が悪くなると関節が痛む
- 回転性のめまいがある
"水はけのいいカラダ"を作る食べ物を
カラダに水をため込まないようにするには、水分を摂り過ぎないこと、そして余分な水を上手に排出できる"水はけのいいカラダ"を作ることが大切です。水分をため込みやすい砂糖の入ったもの、ゴマやナッツなどの種子類、チーズなどの乳製品、油は控えめに。水分循環を良くして排泄を促す「豆類(ダイズやアズキ、そらまめ、トウモロコシなど)」「瓜類(きゅうりやズッキーニ)」「海藻類(わかめや昆布など)」を多めに摂りましょう。
飲みものは、利水作用(水分循環を良くする作用)があるお茶類を中心に、中でもハトムギ茶、黒豆茶、あずき茶、トウモロコシの髭茶といった豆類のお茶やウーロン茶がおすすめです。ただし緑茶はカラダを冷やす性質があるので、冷え性の人は避けたほうがいいでしょう。
漢方入門は食養生から
漢方薬には「水分循環を良くする生薬(利水薬)」の入った方剤がいくつかあります。とはいえ、いきなり漢方はハードルが高い、と感じる人も。そんなときは、まず漢方流の食養生から始めてみましょう。食生活を変えるだけでもじゅうぶん体調やお肌の状態の改善が期待できますよ。
監修:薬剤師 芳地 智子さん
薬剤師 国際中医師 国際中医薬膳管理師 ハーバリスト
漢方薬を専門とする薬剤師として活動。
月200件以上のカウンセリングに応じる。
漢方カウンセリングの傍ら、コラムの掲載、セミナー講師、健康セミナー開催など幅広く活動。漢方や薬膳の普及に務めている。
この記事が気になった方には、
こちらのペアがおすすめです。
ペア漢方エキス錠[内服薬]
冷えやのぼせ、肩こりを感じることのある方のニキビには、血の巡りを改善することが大事。ペア漢方エキス錠はカラダの巡りから整え、生理前に繰り返すニキビに効いていきます。生理痛や生理不順、肩こり、更年期障害などに効果が期待できます。
関連記事