プロが伝授!大人のニキビケア Vol.10 紫外線による肌ダメージは、お風呂に浸かってリセットして
- お肌に関するコラム
夏に向かって日差しは強くなり、紫外線が気になる季節になりました。紫外線を浴びたお肌は角質層が乱れてしまうため、乾燥気味に。さらに、厚くなった角質は毛穴を詰まらせて、ニキビができやすい状態になっています。そんなお肌の2大トラブルから救ってくれるのが、毎日のお風呂。お風呂アドバイザーのおかきたまりさんに、「美肌のための入浴のコツ」を教えてもらいました。
お風呂でお肌のクレンジングと保湿を
湯船に浸かると体温が上昇して毛穴が開き、汗がじわーっと噴き出してきます。その結果、毛穴に詰まった皮脂や角質などの汚れが汗とともに流れ、お肌に負担をかけることなくクレンジングされます。お肌の老廃物が除去されると、保湿成分が浸透しやすい状態になり、乾燥しがちなお肌に自然な潤いを与えてくれます。暑くなるとシャワーだけで済ますという人も多くなりますが、紫外線の気になるこの時期こそ、湯船に浸かって体温を上げることが大事なのです。
湯温は40℃まで、しっかり体温をアップ
体温を上げたいからといってお湯の温度を高くする必要はなく、ややぬるめから40℃くらいまで。肩まで浸かる全身浴なら10~15分、みぞおちまで浸かる半身浴なら20~30分が目安です。顔がじんわりと汗ばんできたら、体温がアップしたサイン。湯上り直後の体温1℃アップを目指しましょう。
入浴剤を上手に活用
最近はさまざまな入浴剤が出ているので、上手に活用しましょう。おススメは、パッケージ裏面の効能の最初に「荒れ性、にきび、しっしん」などと記されているスキンケア系入浴剤と、保温効果を併せもつ漢方系の薬草入浴剤。「自分の肌に合う!」と実感できた入浴剤は、全身浴で使い続けるといいでしょう。また、せっかくの入浴剤の成分が流れてしまわないよう、上がり湯はしないようにしてください。
上がった後の乾燥対策も大事
湯上りにでてくる汗をエアコンで蒸発させると、体温とともにお肌の水分まで一気に奪われ、乾燥してしまいます。それを防ぐには、上がったらすぐにバスローブを着るといいでしょう。バスローブは汗を受け止め、入浴剤の保湿効果を最大限に生かしてくれる優れもの。暑い季節なら涼しく着られるワッフルやマイクロファイバー素材がおススメ、大きすぎないサイズを選んでください。
湯船に浸かると、心身をリラックスさせる副交感神経の作用が強まり、疲れが取れていきます。ニキビの一因になるストレスを解消するためにも、湯船をぜひ利用したいものですね。
監修:お風呂アドバイザー おかきた まり
生活雑貨の仕事にたずさわるなかで、お風呂情報を掘り起こすHPをスタート。のべ1万人の声を聴くう ちに入浴や浴室の悩みに答えるようになる。現在はHPのほかに雑誌や広報誌の執筆、テレビ・ラジオ出演、イベントセミナー講師などを通して、 あなたのお風呂自慢をつくる"お風呂アドバイザー"として活動している。
公式ホームページ:http://www.arainodendo.com/
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