潜入捜査!あのお仕事のニキビ事情 Vol.2 バレエダンサー
- お肌に関するコラム
- つくらないためのニキビケア
スターダンサーズバレエ団 渡辺 恭子さん
[受賞暦] 2000年第9回パリ国際バレエコンクール、セミファイナリスト、2001年グラース国際バレエコンクール金賞、2002年ショソンドール国際バレエコンクール金賞、2004年第21回ヴァルナ国際バレエコンクール奨励賞受賞、ファイナリスト。
筋肉のついた均整のとれたボディ、しなやかな身のこなし、照明に映える凛とした顔・・・バレエ・ダンサーの美しさはため息が出てしまうほど。その美しさを保つために、どのような工夫をしているのでしょうか。スターダンサーズバレエ団の渡辺恭子さん(26)にお話を聞きました。
ハードなお仕事ですが、肌トラブルで悩むことはありますか。
ダンサーのスケジュールは公演が中心ですが、公演のないときもお昼前から夕方6時まではスタジオで筋トレや練習、リハーサルをするなど、バレエ三昧の生活を送っています。定時のスタジオ通いに加え、家族と一緒に暮らしているおかげで、不摂生にならずに済んでいます。母が作ってくれる栄養バランスのいい食事をとって、早寝早起きのペースを守ることができていますから。
肌はどちらかというと丈夫なほうだと思います。とはいえ、空気が乾き気味になる冬場や体調が悪いときにはカサカサして、とくに目の周りは剥けてしまうことも。最近はあごの辺りにニキビができるようになりました。友だちと外食して食べ過ぎたり飲みすぎたりしたあとや、夜更かしが続いたとき、生理の前はできやすい。それから甘いものを食べすぎたとき(笑)。私は甘いものの中でも、羊かんとか大福などのあんこ系が大好きなんです。
肌トラブルを防ぐためにどのような工夫をしていますか。
肌トラブルをかかえたまま公演に突入すると、悪化してしまうことも少なくありません。公演中は落ちにくいメイク用品を使って濃いメイクをする、長時間落とすことができない、ステージでは強い照明がもろに当たる――。肌にはかなりの負担がかかってしまうからではないでしょうか。
私は肌トラブルを防ぐために、ふだんからフルーツなどでビタミンCを多めにとるようにしています。甘いものもニキビの一因とはいえ、我慢しすぎると逆にストレスになりますから、少しだけ我慢してご褒美にとっておく、夜ではなく朝に食べるといった工夫をしています。これは太り過ぎ予防も兼ねているんですよ。ベストの体重を3キロオーバーすると自分でもカラダのキレが悪くなったと感じるし、リフトをしてくれる男性ダンサーもつらいんじゃないかな(笑)。また「便秘は美肌の大敵」と聞いたので、ビフィズス菌を飲んで腸の状態を整えるようにしています。
それから私はすごい冷え性で、銀行の静脈認証が一度では取れなかったくらい血の巡りが悪いんです。足もむくみやすいし、肌にも良くないですよね。血流を改善するため半身浴を試してみたのですが、もともと長風呂の習慣がないから飽きてしまう。そこで半身浴中にパックをするとか、飽きずに入っていられるような方法をいろいろ考えている最中です。
客席からはダンサーの肌の状態までわからないとは思いますが、バレエはトータルな美しさが求められるもの。自分自身を律して、内面も外面もベストな状態で、ステージに立ちたいですね。
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