繰り返しできてしまう大人ニキビ 皮膚科で治療したほうがいいの？

美肌への近道！まずは自分のニキビの状態を知ろう

大人ニキビの治療を始めるまえに、必ずやっておいたほうがいいこと。それは、自分のニキビの状態を知ることです。
ニキビは、色によって今の段階を判断することができます。ニキビの段階は、大きく分けて下記の4つに分類できます。

初期段階：白ニキビ

蓄積された古い角質や皮脂が毛穴につまっている状態のニキビです。そのブツっとしたできものが白っぽく見えるので、白ニキビと呼ばれています。大きさは直径1～3ミリ程度です。
まだ炎症を起こすまえの段階なので、自宅で正しい洗顔や保湿を行えば、自分でも改善できる可能性が高い状態です。

第2段階：黒ニキビ

黒ニキビは、白ニキビが悪化して、毛穴の中で角栓のかたまりが酸化して黒くなった状態です。
白ニキビと同様、正しい洗顔や保湿を自宅で行うことで、十分改善することができます。

第3段階：赤ニキビ

赤ニキビは、毛穴の中にたまった皮脂をエサにしてアクネ菌が増え、炎症を起こしている状態です。この段階になると、痛みやはれといった症状が出てしまうことがあります。
皮膚科で処方される抗生物質の内服や外用などで、炎症を止める治療方法がおすすめです。

最終段階：黄ニキビ

黄ニキビは、赤ニキビの炎症がさらに悪化し、膿を持っている状態です。この段階になると、ニキビが治ったあともクレーター状の凸凹のようなアトが残ることが多いので、できるだけ早めに皮膚科で受診することをおすすめします。

こんな症状になったら危険!?今すぐクリニックへ！

大人ニキビは、できる場所や症状によって、皮膚科やクリニックに行ったほうがいい場合があります。
次にご紹介するニキビやニキビアトが自分の症状に該当したときは、皮膚科やクリニックでの治療をおすすめします。

赤ニキビ

赤ニキビは、できるだけ早く炎症を抑えないと、ニキビアトが残ってしまう可能性があります。かなり炎症が悪化している状態ですので、的確な治療のできる皮膚科で受診することをおすすめします。

黄ニキビ

膿を持った黄ニキビは、周りの組織の破壊がかなり進んでしまっている状態です。この状況が、肌の奥深くまで達してしまうと、ニキビアトとして残ることになります。
自宅ケアで改善するのはとても難しい状態のため、すぐに皮膚科に行くことをおすすめします。

背中ニキビ

背中ニキビは自分では気づきにくいところにできてしまうため、ケアが行き届かず進行しやすいという特徴を持っています。気がついたら、背中がニキビアトでいっぱいになっていたということも珍しくありません。
もし、背中ニキビができてしまったら、すぐに皮膚科に行くことをおすすめします。

凸凹クレーター

肌に凸凹したクレーターのようなニキビアトができてしまったら、自宅でのケアでは完治がきびしい状況です。凸凹クレーターのアトというのは、ニキビの進行状況でいえば末期状態にあります。
皮膚科で診療してもらい、できるだけ早く治療を始めるといいですよ。美容的な処置も必要になることがあります。

瘢痕やケロイド

何度も同じところで炎症と化膿を繰り返してしまうと、広範囲に盛り上がって、時には赤くなってかたまりのようなものができます。それがニキビアトの「瘢痕」や「ケロイド」です。
ケロイド体質の人は大きくなってしまう場合もあり、専門的な治療が不可欠ですので、なるべく早く皮膚科に行くことをおすすめします。

皮膚科の治療薬でもニキビが繰り返されるって本当？

皮膚科では、ニキビの治療薬として抗生物質を処方するケースが一般的です。抗生物質は、炎症が起きたニキビに効果的といわれています。自分の体質と相性がいいと、即効性がありますので優れた薬のように思えますが、ニキビの根本治療にはなっておらず、あくまでも今できているニキビに作用しているだけなのです。
抗生物質の治療では、ニキビが治った途端に再発し、同じことの繰り返しになる場合もあります。

ニキビの種類によっては、皮膚科やクリニックに行かないと治らないものもあります。白ニキビや黒ニキビは自宅ケアでも改善できる場合がありますが、できるだけ早く治したいということであれば、皮膚科で受診するのも効果的です。
ただし、大切なことは、皮膚科やクリニックでニキビを治すとしても、生活習慣をいっしょに見直して、しっかり根本から対策を行うということです。