カサカサかゆいだけじゃない！ 乾燥肌にもできてしまう大人ニキビ

女性の肌の悩みの1つである乾燥肌。特に冬になると肌がカサカサして、かゆくなってしまうという人も多いと思います。まずは、乾燥肌について調べてみました。

そもそも乾燥肌ってどういう状態なの？

乾燥肌とは、簡単にいってしまえば「肌の皮脂分泌量と水分含有量が低下」した状態です。肌の水分は汗をかいたり外気に触れたりすることで、自然に蒸気として失われていきます。失われた水分は、カラダの内部から供給されたり大気から吸収されたりして補給されます。さらに、水分を肌にとどめておくためには、皮脂や天然保湿因子（NMF）、角質細胞間脂肪が必要となります。皮脂が少なくなると水分量も減少してしまい、細菌が繁殖しやすくなってしまいます。
水分と皮脂、この2つが十分な状態でないと、肌は保湿をすることができません。肌が乾燥してしまうと、皮膚にうるおいがなくなり硬くなります。柔軟性のない肌はもろく、少しの刺激にも敏感に反応してしまうため、乾燥肌は肌トラブルの原因となるのです。

あなたはどっち？2つのタイプの乾燥肌

乾燥肌には2つのタイプがあります。1つは、皮脂も少なく水分量も少ないタイプです。このような人は、角質の水分不足によって、肌がかさついて厚くなっています。
もう1つが、水分量は少ないけど皮脂は多いタイプです。このような肌は、ニキビができやすく慢性化してしまいやすいのが特徴です。
さらに、部分的に皮脂が多い、乾燥しやすい、季節によって肌質が変わるといった場合は「混合肌」と呼ばれ、場所ごとに肌に合ったスキンケアをしてあげなくてはいけません。

乾燥肌がニキビの原因!?普通のニキビと乾燥ニキビの違い

意外なことに、乾燥肌もニキビを引き起こす原因となっています。実は、大人ニキビの多くが、乾燥を原因として発生しているのです。なぜ乾燥しているとニキビができてしまうのでしょうか？
ニキビは毛穴に皮脂や汚れがつまってしまうことで発生します。普通のニキビの場合、多くは分泌過剰により毛穴から皮脂がスムーズに排出できないことが原因となります。
一方、乾燥肌の場合は、そもそも皮脂の分泌量は少なくなっています。それなのになぜ毛穴が詰まってしまうのでしょうか？
先ほど説明したように、乾燥した肌は硬くなります。そうすると、皮膚が厚くなり毛穴も細く閉じてしまうのです。閉じた毛穴はたくさんの皮脂を排出することができず、少しの皮脂でも詰まりやすくなります。結局のところ、普通のニキビも乾燥ニキビも毛穴が詰まったことが原因で発生してしまうのには変わりはありません。

カラダの内外から対策して、うるおいのある美しい肌を手に入れる

ニキビの発生原因は同じでも、普通のニキビと乾燥ニキビでは治療法が異なります。普通のニキビであれば、皮脂をキレイに洗い流すことが重要となりますが、乾燥ニキビの場合はニキビ治療と同時に乾燥対策も行わなくてはいけません。乾燥ニキビは、具体的には下記のような対策が必要となってくるのです。

正しい洗顔を行う

乾燥ニキビの場合は、洗顔時に皮脂を取りすぎてしまうことで悪化するケースがよく見られます。洗浄力の強い洗顔料はなるべく使用せず、肌を刺激しないように優しく泡で洗ってあげることで、肌へのダメージを少なくすることができます。
夜は化粧や汚れを落とすためにクレンジングを使用しますが、その際にオイルやアルコールの入ったものは極力控え、クリームタイプやミルクタイプのものを使うのがおすすめです。ダブル洗顔をして、クレンジングが肌に残らないように注意してくださいね。朝は必要以上に皮脂を取りすぎないように、水かぬるま湯で優しく洗い流すだけで十分ですよ。

保湿成分配合のスキンケアを使う

スキンケアはニキビ用のものではなく、保湿成分が入ったものを選ぶのがおすすめです。乾燥によって肌のバリア機能が低下してしまっているので、肌自体の働きを正常に戻す必要があるのです。乾燥しているからといって油分を多く含んだクリームなどを塗ると、かえって肌の皮脂を分泌する力を弱くしてしまう可能性があります。
基本的にはニキビ専用の化粧水などは使用せずに、ニキビができてしまった場所のみ、専用美容液などを使うようにしてください。乾燥がひどい場合には、シートマスクなどのスペシャルケアを週に1、2回行うことで、しっとりとした柔らかい肌へと生まれ変わっていきます。

生活習慣を見直す

不規則な生活やストレスからホルモンバランスがくずれることで、免疫力が下がり肌のバリア機能が正常に働かなくなってしまいます。スキンケアに注意するとともに、たっぷり睡眠時間を取り、栄養バランスのいい食事を心がけることで、カラダの内側から乾燥ニキビをケアしてあげることができますよ。