Language
ニキビを知る知るつくらない 大人のためのピュア肌ラボ
ニキビを知る知るつくらない 大人のためのピュア肌ラボ

ニキビアトの可能性も! 油断できない赤ニキビの治し方

  • ニキビについて知る
  • 治すためのニキビケア
  • 皮膚科医 横山先生

横山先生

「赤ニキビ」という言葉を耳にしたことのある人は多いのではないでしょうか?しかし、それがどんなものかを知っているという人は意外と少ないようです。一度できてしまうと厄介で、簡単には治らない赤ニキビについて、原因やその治し方をご紹介します。

まだ間に合う!?赤ニキビって治せるの?

一般的にニキビは、毛穴が皮脂や汚れなどで詰まった状態をいうのですが、これが悪化すると炎症を起こし赤くはれてしまいます。この状態が赤ニキビです。
赤ニキビができる原因は、アクネ菌と呼ばれる常在菌です。ふだんから肌に存在していて、肌を弱酸性に保ち、雑菌の繁殖を抑えてくれます。ところが、ストレスやホルモンバランスの乱れなどの要因で皮脂の分泌が高まると、皮脂を好むアクネ菌が繁殖。アクネ菌により作られた物質で肌が炎症してしまいます。カラダの免疫機能の低下も、この状況をさらに悪化させます。ですから、アクネ菌が繁殖してしまう環境を作らないことが、赤ニキビ治療には重要なのです。
赤ニキビは治りにくく、見た目にも目立つので、できてしまうと憂鬱ですよね。赤ニキビを繰り返している人は、ニキビのできやすい肌になっている可能性がありますが、しっかりと治療を行えば治すことができますし、ニキビの発生しにくい肌へと生まれ変わることができます。焦らずにゆっくりと治療していくといいですよ。

見極めが肝心!赤ニキビができやすい場所と原因

人それぞれ赤ニキビのできやすい場所があります。同じ場所に繰り返しできてしまう場合には、ニキビを悪化させる原因を知ることで赤ニキビの発生を防ぐことができます。自分はどの場所にニキビができやすいのか、一度チェックしてみるといいですよ。

Tゾーン

おでこと鼻、あご先を結ぶTゾーンは、皮脂の分泌が活発な場所です。そのため、Tゾーンに発生するニキビに悩んでいる人も多いようですね。
特に、おでこは髪の毛による刺激、鼻は紫外線によるダメージ、あごは手や衣類が触れやすい場所です。髪の毛や手には雑菌が多く付着していますし、紫外線によるダメージは肌を硬くしてしまい、バリア機能が正常に働かなくなります。そのため、ニキビが悪化しやすい場所なのです。

ほほ

赤ニキビが片方のほほによくできる場合は、髪の毛や寝具による刺激が原因と考えられます。特に、シーツやまくらカバーをこまめに洗濯していないと雑菌が繁殖してしまいますので、寝具を清潔な状態に保つといいですよ。
両方のほほにできるという場合は、乾燥やホルモンバランスの影響がおもな原因と考えられます。男性ホルモンの影響で皮脂の分泌が過剰になったり、乾燥によって肌が硬くなり、バリア機能が低下したりすることが考えられます。ホルモンバランスはストレスなどが原因で乱れてしまいますので、ストレスや疲労解消のために十分な睡眠を取り、しっかり保湿を行うことでニキビ予防になります。

Uゾーン

Uゾーンと呼ばれるフェイスラインは、大人ニキビならではの発生場所です。Uゾーンの大人ニキビは、皮脂分泌が過剰になって起こる思春期ニキビと異なり、ホルモンバランスの乱れと角質層の乾燥が原因と考えられます。
両ほほのニキビと同様に、保湿とストレスケアが有効です。

カラダの内外からアプローチ!赤ニキビの治療法

赤ニキビは、まずできているニキビを治療するのと同時に、ニキビができない強い肌を作ってあげる必要があります。そのためには、正しいスキンケアと生活習慣の改善が必要です。

赤ニキビのためのスキンケア
赤ニキビができる肌は、毛穴が詰まりやすいのはもちろんですが、バリア機能が低下し、刺激に弱くなってしまっています。そのため、なるべく刺激を与えないように気をつけなくてはいけません。
使用する化粧品は、刺激の少ないものに。皮膚の水分量を上げる、保湿度の高いものがおすすめです。スクラブ入りの洗顔料やピーリングは、皮脂を取りすぎてしまい、肌を乾燥させる原因になりますよ。
洗顔は肌を刺激しないように優しく行います。まずはしっかりと洗顔料を泡立てて、優しく泡だけでなでるように汚れを落とします。流すときはたっぷりのぬるま湯を使用し、すすぎ残しのないようにします。こすったり熱いお湯をかけると、肌を傷つけたり皮脂を取りすぎて乾燥させてしまうので、注意が必要です。朝の洗顔は、少量の洗顔料で軽く洗うか、お湯のみで洗い流す程度で問題ありません。
化粧水・乳液は、保湿効果の優れたものを使用します。赤ニキビができている場合には、そこだけニキビ専用薬や美容液を部分使いするのもおすすめです。ただし、ニキビ薬が毛穴に詰まって余計にニキビを悪化させてしまう場合がありますので、使いすぎも良くありません。ニキビがひどくないのであれば、肌のバリア機能を高めて自然に治るのを待ったほうがいいかもしれませんね。
カラダの内側からもニキビケア
スキンケアと同時に、カラダの内側からもニキビ治療を行います。
内側からといってもごく簡単なことで、ストレスや疲れをためないことが一番です。ストレスによってホルモンバランスが乱れたりよく眠れなかったりすると、ニキビを悪化させる原因になります。寝つきが悪い人は、ゆっくり湯船に浸かったり軽いストレッチなどの運動をしたりするのも効果的です。
ニキビができることがストレスになって、さらにニキビを悪化させてしまうこともありますので、ニキビが治らないからといって悩みすぎないことも重要です。

関連記事